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大豆イソフラボン一日の摂取量の目安・・・少し前の話題ですが、粗鬆症や癌などの予防効果があるとして人気のある、大豆イソフラボン(この場合の大豆イソフラボンとは、配糖体およびアグリコンを含む、総イソフラボンの事を示すそうです。)の食事以外で摂取する場合の安全基準を検討していた食品安全委員会の専門調査会は、2月12日食事以外のサプリメントなどで摂取する場合の、一日の摂取量の目安を30mgとする事で大筋合意したそうです。この30mgという値は、豆腐では約半丁分(150g)に含まれている量に相当するそうです。

イソフラボンは化学構造が女性ホルモンのエストロゲンと似ているらしく、この事から加齢によるエストロゲン分泌の減少で進行する、骨粗鬆症などの予防に効果があるとされている一方で、過剰摂取した場合、発がん性の危険性を高めるともいわれているそうです。

食品安全委員会の新開発食品専門調査会が纏めた、大豆イソフラボンの安全性評価について。という報告書がpdfファイル化されて閲覧できる状態になっているみたいなので、ここにアドレスを掲載しておくので興味のある方はご覧になってください。
http://www.fsc.go.jp/senmon/sinkaihatu/s-dai25/sinkaihatu25-siryou2.pdf

この報告書によると、やはり大豆イソフラボンには、人癌細胞に対してアボトーシスの誘導、増殖抑制、浸潤に関わる機能の阻害などの作用を示す事が、in vitro実験によって確認され、また疫学調査により癌発生リスクの低下に関わっている事などが報告されているそうです。

その一方で、近年大豆イソフラボンが性ホルモンと類似の作用を有する植物エストロゲンである事から、内分泌機能への影響や内分泌かく乱作用の観点から人間への健康影響の可能性が提起されているそうです。

毛髪に関係しているアンドロゲンレセプターと同様に、体内にはエストロゲンレセプター(ER)というものがあり、大豆イソフラボンは、生体内でER-α、ER-βに結合し、エストロゲン様作用を生じるのだそうです。ER-αは女性生殖器系に豊富に存在し、ER-βは前立腺、卵巣に豊富に存在しているそうです。育毛には関係ないと思いますが、育毛関連の情報を調べている時に、〜レセプターや〜活性酵素などの言葉を目にする事があるので、〜受容体というものは色々あるのだと勉強させられます。

肝心の大豆イソフラボンについてですが、私も本当ににざっと拝見させて頂いただけですが、大豆イソフラボンのヒト体内動態は、摂取させた大豆イソフラノンの形態による差、人種及び個人による差などがある可能性が推測されると書かれています。

アメリカ食品医薬品庁(FDA)では、大豆イソフラボンやその他の植物エストロゲン物質は、生物を用いた実験により、摂取量や摂取形態、及び内因性のホルモンレベルによって、エストロゲン作用及び抗エストロゲン作用を持つことが知られているが、それらは内因性またはDES(ジェチルステルベストール)のような合成エストロゲンと比べより可能性が低いとされているそうです。

また大豆イソフラボンの代謝・排泄には個人差があり、調査報告書により、それらは摂取期間や性別によって異なる事が明らかにされているそうです。これらの事などを踏まえた上で、FDAでは大豆による植物エストロゲン作用は非常に限定されているとし、有効性及び危険性についての議論はまだ明確でない事もあり、この時点での議論においては、人における食事性の大豆イソフラボンの有害性について十分に立証されていないとしているそうです。

フランス食品衛生安全庁(AFSSA)では、植物エストロゲンの摂取による健康影響(リスク)が考えられない量として、イソフラボンアグリコン1mg/kg/日が示されているそうです。(2005年3月)またサプリメント及び強化食品については、大豆イソフラボン含有量の他、一日当り、1mg/kgを越えてはならない事、本人又は家族に乳がんの病歴がある女性には勧められない事、医師に相談する事を表示する様に勧告しているそうです。(部分部分を抜粋して書いているので、、興味のある方はpdfファイルをご覧になってください。)

日本人の場合は、古来より味噌や納豆といった食品から、大豆イソフラボンを摂取しており、通常の食生活において、一日当りエストロゲン製剤(結合型エストロゲン0,625mg程度)とほぼ同等のエストロゲン作用を有する量の大豆イソフラボンを摂取していると考えられるそうです。

冒頭に出た一日の目安30mgという数値は、通常の食生活により一般の糖類食品から、大豆イソフラボンアグリコン(平均21,6r/日(換算値))を既に摂取している、閉経前の女性が通常の食品に上乗せして、サプリメントや強化食品を追加摂取する場合は、安全性の観点かは、医療品であるエストロゲン製剤一錠(結合型エストロゲン0,625mg程度)の投与と同等程度のエストロゲン作用を有するとされる量(大豆イソフラボンアグリコンとして26mg/日(23〜30r/日)を越えない事が望ましいと考えられているそうです。また安全性の観点から上限を設ける事ができなかった一つの理由として、大豆イソフラノンの摂取量が人によって大きく異なる事だそうです。

男性については、高齢者に大豆イソフラボンアグリコン(83r/日)を一年摂取させた場合、血清中のインスリン様増殖因子(IGF)に影響は無かったとする報告があるそうです。また高脂血症の人が大豆イソフラボン含有大豆食品(53r/日)を一ヶ月摂取した場合、総コレステロール、LDLコレステロール、酸化LDL値の低下が認められルが、ホルモン系の検査値には影響がなかったそうです。

もう一つ、甲状腺機能への影響が動物、人試験で報告されており、ヨウ素欠乏状態において、大豆イソフラボンは甲状腺ペルオキシダーゼの活性を阻害するとされているそうです。このため1960年代より、乳児用の大豆調整乳へのヨウ素添加が行われている国があるそうです。

私がざっと拝見した中で思った事は、女性それも自身や家族に、乳がんの病歴がある女性の過剰摂取は注意が必要との事。ヨウ素欠乏症の疑いのある人の過剰摂取は注意が必要との事。妊娠している女性や乳幼児などの過剰摂取は控えるといった事。日頃から大豆食品を豊富に摂取している人は、それ以外にサプリメントなどで摂取する場合は、30r/日が望ましいといった事などに気を配る事が大事かもしれないと思っています。

大豆イソフラボンの植物エストロゲン作用については、まだまだ不明な点が多いと思いますので、過剰または過小に反応する事は無い様に思えますが、一応こういう目安があるという事は知っておいても悪くはないかもしれません。

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